ガーナ・フーフー
もりちさんからのリクエストにお応えして、しばらく「ガーナの食べ物シリーズ」でいこうと思います。ガーナ食は基本的に主食と辛いスープという組み合わせです。…と言うと、何だか単純な食べ物しかないように聞こえるかもしれませんが、侮ってはいけません。実はかなりガーナ料理の奥は深いんです。主食だけをとってみても、ヤム芋、タロ芋(ガーナではココヤムと呼びます)、キャッサバ、プランテーン(青くて大きなバナナで、日本で食べられているバナナほど甘くないもの)、お米、メイズ(甘くないとうもろこし)…これ以外に日本人と同じようにパンも食べますし、あわやヒエといった雑穀も食べます。これらの組み合わせ方や料理方法は地域や家庭、更に季節によって様々で、それこそ同じ名前の付いた料理でも全く同じ味のものは存在しないと言っても過言ではないと思います。
まず代表的な「フーフー」というガーナ料理を一つご紹介。ゆでたキャッサバかヤム芋がベースです。(写真)
これに、プランテーンやココヤムを加えついて捏ねて作り上げるガーナ版のお餅がフーフーです。作り方も日本と同じで、杵と臼のような道具を使います(ガーナではそれぞれウォマとワッドゥロと呼びます)。
ガーナ・フーフー2
フーフーは日本の餅つきのように、2人ペアになって行う場合(写真)と、1人で作業する場合とがあります。
このお餅に合わせる代表的なスープは「ライトスープ」と呼ばれる、トマト味の辛いスープです(「ライト」と言ってもあっさりしている訳ではありませんが…)。トマト、ペースト状にしたパームナッツ(やしの実の一種)やピーナッツがベースで、これらにたまねぎと唐辛子を加え、すりつぶし、その中に魚や鶏肉、ヤギ等の肉を入れてよく煮込みます(出来上がりは写真3,4)。

出張等で来られた日本人に勧めると、大半の方に美味しい!と言ってもらえる日本人の口に合うガーナ食の一つです。ガーナフーフー3

ちなみにフーフーは、基本は噛まずに飲み込むのだそうで、噛むと怒られることもあるようです…。ガーナフーフー4