弁当男子10月から、福岡教育大学の非常勤講師として「暮らしと家政学」というのを担当しています。で、11月からは、授業終了後、福岡教育大学の「弁当の日」がはじまったので、それに一緒に混ざっている!写真はそのヒトコマです。

いやー、今回も豪華でした。料理の写真取り損ねちゃったけど。次回からは一品ずつ全部とります。で、福教大にもとってもステキな弁当男子諸君がたくさんいて、かなりときめいちゃいましたよ。料理うまいし。

毎週水曜日の授業が楽しみな新米講師のもりちではあります。で、毎度の夕刊コラム、潮風をどうぞ。
弁当男子

 昨今の景気の影響で、自炊する男性が増えている。若い分、まだまだ給与が低いと思われる20〜30代の男性が、節約のためにオフィスに手製の弁当を持参するようになったのだ。

 理由はどうであれ、男性が台所に立つことは喜ばしい。女性も働く時代だからというだけではない。これまで家事は全く人任せで、外に出て現金を稼ぐのに専念してきた男性が、家族や暮らしに目を向けるきっかけにもなるからだ。

 世界的な食糧の争奪戦が始まっている今、何でも買って食べられる時代はいつまで続くか分からない。現金が少なくとも、育て、採集し、時には狩りもして、調理もできる男こそ、真の意味で生活力のある男ではないか。

 若い男性向けの料理雑誌「メンズキッチン」なるものも創刊された。「料理が楽しくなる段取り力養成講座」「オトコをアゲる&女子ウケ料理テク大全」などのユニークな見出しが並ぶ。

 女子諸君、彼氏にするなら、おいしい店に詳しいグルメな男より、弁当男子を選べ。彼はあなたの作った料理を喜んで食べてくれるだろう。なぜなら、料理を作る人は、作った人の気持ちが分かるからだ。(フリーライター)

(2009.11.9西日本新聞夕刊コラム「潮風」に掲載)