くろぎ食の文化祭黒木町、立花町、矢部村、星野村が八女市に合併するまであと3日となりました。
「合併前に、町民のみんなで町のすばらしさを確かめ合える催しを」と取り組まれた黒木町のみなさん。昨年に引き続き2回目の開催。なんと208皿もの料理が並びました。実行委員会を組織し、町おこし課が事務局をつとめての、ていねいな、ていねいな食の文化祭でした。

会場の交流センター「ふじの里」のメインロビーに、展示用の料理を。それとは別に試食用の料理は別にして、試食会場を設けてあります。写真は試食会場の様子です。出品者のみなさんも、二皿ずつ持ってきてくださったのです。
当日、講演をさせていただいたので、実行委員会と、前日の準備にも少しだけ顔出しさせていただきました。私が最初に学んだ、宮城県宮崎町の食の文化祭を彷彿とさせるような、ていねいなていねいな準備。一〇会を越える実行委員会。みんなの同意で、ひとつずつ話し合って決めていきます。

前日も当日も、役場の方々も熱心にサポートされていました。
「合併しても、来年も、地域の食文化を大切にしながら、受け継ぐために、ぜひ開催してもらいたくて…」と町おこし課の職員。
続けて…
「ちょっと、私たちも手を出し過ぎかとも思ったのですけど…」
と言われる。

でも、私から見ると、彼らの動きは、行政としてではなく、町民としての動き。そして辛抱強く、地域の人々の力を引き出していく動き。

「して見せよるとでしょう?来年、自分たちでできるごと」
と、問いかけると、静かに頷かれた。

みんなの、ふるさとを愛する気持ちと、家庭料理に込められた思いは、町の未来を照らす灯です。

私も初心に返らせていただきました。
行政の方々と、各地に暮らす方々と、一緒にふるさとを受け継ぐお手伝いを
これからもしていきたい。

そう思わせてくれた黒木の食の文化祭でした。