2012年08月30日

植物の不思議パワーを探る(松尾英輔・正山征洋 編著)が、韓国で翻訳、出版されました

崔さんの本韓国のグリーンケア農業推進プロジェクトの話題をもうひとつ。
今回の「グリーンケア農業の海外の実態および国内導入の戦略開発」プロジェクトのメンバーであり、九州大学農学部で学んだ崔至鎔さんが、
『植物の不思議パワーを探る』(松尾英輔・正山征洋 編著・2002年・九州大学出版会)を韓国で翻訳、出版されています。同じくプロジェクトのメンバーで、食品加工の研究をされている、柳韓大学の李 娠鸚萓犬箸龍γ(翻訳)です。



植物の不思議パ
昨年、私は、松尾先生の16時間の集中講義を受けさせていただける機会があり、先生の実践されてきた研究に深い感銘を受けました。

松尾先生の研究は「人間・植物関係学」と言えるもので、きわめて日常的で当たり前であったからこそ、長らくおざなりにされてきた人と植物との関わりにおける様々な事象、効果、社会への影響等々を掘り下げて、つまびらかにし、人間生活に役立てようとするものです。

食糧危機、地球温暖化の防止に果たしうる植物の役割、環境に配慮した持続的農業の展開、森林の造成と保護などは、現代社会において、大きな課題となっています。
また、心の健康に対する植物とのかかわりの大切さは、古くから知られていたことですが、都市における景観設計に取り入れられたほか、環境心理学などの新しい学問分野や園芸療法などの学際分野を生み出しています。

また、教育の場では、環境教育、総合学習の媒体しての有効性が話題になっているだけでなく、豊かな人間性を涵養し、疲弊あるいは荒廃した人間性を回復する植物の役割が脚光を浴び始めています。

人間と植物との関係というキーワードのもとに、介護、福祉、医療、園芸、造園、社会教育、学校教育、都市計画、環境設計、生活科学、健康科学、植物と文化、建築学、地域開発など、様々な分野での、植物と人間との共生、応用、発展を考える…。ボーダレスで壮大な学問だと思いました。

先生の講義の中では、特に、学校教育における、植物栽培について学んだのですが、
その中で、人の営みは「狩る」ことと「育てる」ことでなりたっているのだけれど、この「育てる」ことが、人生をより豊かなものにしていくこと、「育てる力」を学ぶのに、植物栽培はとてもふさわしいということが、心に残りました。

そして、人生全般において、私には「育てる時間が足りないのではないか」と思い始めました。植物だけではなく、様々な面において。

松尾先生の講義を受けたことは、私の人生のターニングポイントになりました。

長くなりましたが…。
私は、集中講義を受けただけのにわか門下生ですが、
崔さんは、先生の研究室で、先生と共に、時間を過ごされ、その学問を体得された方です。
そして、崔さんも、私と同じく、松尾先生の切り開かれた学問によって、多大な影響を受け、またその学問を韓国で実践されています。

翻訳本は、崔さん渾身の作であると思います。

そんなご縁で仲良くなった崔さんは、何か、松尾先生のつながりで、同窓生のような、一緒に居て心が通じ合うような方なのです。

崔さん、韓国では大変お世話になりました。
本のご紹介が遅れてごめんなさい。
またお会いできることを楽しみにしています。






morichi2005 at 23:56│Comments(0)clip!森の新聞 | 森ちリコメンド

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