2013年03月21日

週一の教え子たちへ

暮らしと家政2012食の文化祭今年も、後期15コマの福岡教育大学一般教養講座「暮らしと家政学」の授業が終わりました。
毎年試験の代わりに行うのが、学生たちが企画、運営する地元学発表会と食の文化祭です。

10月、1週間の食生活調査を実施すると、
コンビニと冷凍食品、ファストフードばかり食べていたり、
朝食や昼食を抜いていたりするメンバーが多かった。
ちょっと寒くなると、風邪を引いて休む人も多く…。

けれど、それから2度の調理実習、佐藤弘さん、比良松道一さんの講話、九大との合同セミナーいのちの授業、そして地元赤間での地元学
と、様々な座学とワークを通じて、みんなは少しずつ、自分の食、心と体に向かい合っていったような気がします。

味噌汁
私は、といえば、今年もまわりの方々の力を借りながら、悩みながら、それでも新しいことにも挑戦しながら、みんなと、一行日記を交わしながら…。
みんなの、食と暮らしの行動が、どう変化するのかを、じっと見つめていました。

みなさんのひとり一人の個性と持ち味を全肯定しながら、
それでも、あなたがたの行動を、少しでもいい方向に変えていき
それが身についてこそ、はじめて「教えた」ということになる。
そう肝に銘じて、
そのための手段を考え続ける半年間でもありました。

「味噌汁を飲むようになって体の調子がいいです」
「和食を食べた後は、たばこを吸う気にならない…。なぜだろう」
「塩麹うちでも作ってみます」
「コンビニ食をやめてから、鼻炎が治りました」
「この授業を通じて、みんなで協力することの大切さがわかりました」
「いろんな学年や学科の人と仲良くなれてよかったです」
「みんなで、作って食べるって、ホントに楽しくておいしいですね」

毎回提出される出席カードには
いろんな、気づきが記されるようになってきました。

一緒に高千穂にフィールドワークにでかけた子たちは、新鮮な野菜の美味しさに驚き、郷土料理を学び、涙の別れをしました。

そして、今日、もう3年目だし、泣くまいと思っていたんだけれど、みんなの歩みをアルバムにして、持ち寄られた料理を見て、発表会に来て下さった赤間のお母さん方のあたたかさにふれて

そしてそして、芸術専攻のメンバーの心揺さぶる歌声と演奏THE LIFE&ECOROGY BAND

だーーーーーーーーーーーーー(泣)。

もうみんなと週一で会えないことが本当にさみしいのです。

4年生のみなさん、社会に出ると、自由な時間も学生時代よりなくなり、日々の仕事に追われることもあるかもしれない。
つらいとき、体の調子が悪くなったとき、みんなで作ったご飯と味噌汁、焼き魚と野菜を思い出して、そこに帰ってきて。

院に進むみんなは、学ぶことのできる喜びを胸に、新鮮な気持ちで研究に取り組んで下さい。修士1年生は、ピカピカの1年生です。後輩の指導もよろしく。そしてより充実した学生生活をね。

1,2,3年生のみんな、さぁ、学んだことを活かし、自炊を続けていくよ。毎日じゃなくてもいいけん。辛いとき、迷ったとき、忙しいときこそ、立ち止まってお米をといでご飯を炊いて下さい。温かい味噌汁を飲んでください。

暮らしと家政学のみんなへ

落ち込んでいる友達をみかけたら部屋に呼んで一緒に食事をしてください。

ハッピーなことがあったら、集まって飲んで食べて祝って下さい。

赤間のおじいちゃん、おばあちゃんのことを思い出したら、
ふるさとの両親やおじいちゃん、おばあちゃんに言葉をかけてください。

友達の郷土料理や、宗像の郷土料理を思い出したら、地元の郷土料理も作ってみてください。

何かわからないことがあったら、いつでもきいてください。
私もわからないこともあるかもしれないけど、一緒に調べたり、考えたりしよう。

Facebookやメールでつながることができる世の中です。催しの案内なんかもします。
ともに明日の子どもたちを育む同士でありましょう。

あなたたちは、私の希望。週一でも大切な教え子です。
ありがとう。そしてこれからもよろしく。

最後になりましたが、本年度もこの授業を支えて下さいました、JA宗像赤間支店のみなさま、JAむなかた女性部のみなさま、地元赤間地区の皆様方、西日本新聞社佐藤弘さん、九州大学農学部比良松道一さん、福岡教育大学秋永優子先生、平尾健二先生に、心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。








この記事へのコメント

1. Posted by 竹うどん   2013年02月07日 00:55
びっくりです。
いま、40年以上も前、教師生活最初に担任した子どもたちとの思い出を文章に書いているところです。
森さんが教え子さんに贈った言葉の底辺は、
私のそれとそっくりです。
思いを込めて共通の時間を過ごした教師は、
別れに際して同じような心情になるんだな、
ということです。
お疲れ様でした。
また、ステップアップして新しい出会いを楽しみにしてください。
今回の別れは終わりではないのです。
私は今も40年前の子どもたちと交流が続いています。
「先生、母校が統合で廃校になる。
その前に、本に書いて!私たちのこと!」
というわけです。
森さん、
こんな楽しみも未来に待っていますよ。
2. Posted by 森千鶴子   2013年02月07日 13:16
竹うどん先生
ありがたいコメントをありがとうございます。私がなんとか授業を続けられているのも、竹うどん先生やまわりの教育者の先輩方の見よう見まね、そして示唆に富んだご指導があるからです。
昨日ブログを書いていて浮かんできたのは、竹うどん先生の「卒業生に送った言葉」でした。
子どもが産めない年齢になってから、教育の道を志した私に「森さん、自分の子どもがいなくてもね、先生は何千、何百人の子どもがいるのと同じなんだよ、それはそれはいい仕事なんです。がんばってね」と言ってくださったのは、福田泰三先生の前任校、波佐見南小学校の故宮崎校長でした。
昨日、右川さんが、「せんせい、竹下先生にメールをしたらお返事いただきました」と嬉しそうに語ってくれました。
ひとりひとりの子どもたちの成長を励みに、そしてその学生を自分に様々なことを教えてくれる存在として尊敬し、これからもがんばっていきたいと思います。
先生のコメントで、またひとつ未来へ目を向けることができました。
3. Posted by 幾田 淳子   2013年02月28日 00:53
森さん。

こんな夜中に日本酒のみながら失礼します。

涙がとまらんよ。森さんよ〜

森さんの元で学ばせてくださいよ。

こんな愛のある先生に出会える学生さんは幸せや。

アタシはこれまでなにを伝えてきたのかなと後ろを振り返ることばかり。
今夜は涙が溢れます。
4. Posted by もりち   2013年02月28日 09:16
淳子先生が、いつも学生たちや子どもたち、いろんな年代の方々の前で、陰ひなたなく、いつも元気にがんばっておられるのを、私は「せんせいすごいなーー。私もあんなふうに、いつもニコニコ元気にせないけん」って思って見ています。
でも、淳子先生は実はとってもがんばっていて、夜にちょっと泣いたりしておられるのも知っています。
淳子先生も、私のお手本の先生のひとりです。私はまだまだ子どもが子どもを教えているような感じなんですよ。
来期はぜひ、教育大の子たちにも、先生の授業を受けてもらいたいなー
また、お願いしにまいりますね。よろしくお願いいたします。

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