2014年03月18日

愛こそはすべて(ALL EAT FOR LOVE)

らぶ
子どもの頃は、そんなに好きじゃなかったらぶ、今は大好きです。なんていうか、野菜と鶏の出汁が複雑にからみあって、とてもほっとするあったかい味なんですよね。
 実家では、父は、らぶ、に飽きているようで、カレー粉を入れて
とリクエスト。なのでうちでは、カレー粉入りのらぶも多く、「カレー汁」と呼んでいます。これまたおいしいです。
ということで、新聞にも書かせていただきました。


宗像のらぶ

 さいの目に切ったニンジン、シイタケ、ごぼう、里芋、こんにゃく、鶏肉…。それぞれの具材からしみ出したうまみが、干しシイタケのだしと混じり合って奏でる滋味。かたくり粉でつけられたとろみが、ぽかぽかと体を温めてくれる

 「あー、おいしい」。思わず口にすると、「調味料は薄口しょうゆだけやけど、野菜嫌いの子どもでも、『らぶ』ならたくさん食べるとよ」と、こしらえた福岡県宗像市赤間のお母さんたちがにっこり笑った。

 「だぶ」の方が一般的かもしれない。でも、私の出身地であるこのあたりの地域では、「うどん」が「うろん」になるように、年配の方ほど「らぶ」と言う。料理名の由来は定かではないが、手間暇かけてたくさんの具を刻み、ことこと煮込むおふくろの味には、「らぶ」(LOVE)の方がしっくりくる。

 古くは、福岡・筑前地域の冠婚葬祭の膳に欠かせない汁物で、大人数のお客を外食ではなく、家々で賄っていたころからの行事食。慶事には鶏肉、仏事には厚揚げを使うのが習わしだが、農村地域では、時代が変わっても家庭料理として息づいている。喜びの日にも、悲しみの日にも、人々をねぎらい、人と人とをつないできた味だ。

 普通のお店では、なかなか味わえない「らぶ」。来る21日から始まる「食の都ふくおか2014」の「福岡の食・郷土の味わい」ブースで提供されることとなった。宗像市赤間地区コミュニティ運営協議会のお母さん方が、ビタミン愛を加えて調理する「らぶ」は1杯100円。ほっこり和みにいらっしゃい。(フリーライター・森千鶴子)

 食の都ふくおか2014 21〜23日、福岡市中央区天神1丁目の市役所西側ふれあい広場。午前10時〜午後8時。事務局(福岡商工会議所内)‖092(441)1119。

西日本新聞2014.3.15日夕刊「これが旬」に掲載。
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